葉酸と赤ちゃん

葉酸不足が赤ちゃんに与える影響やリスクとは?

妊娠中のお母さんの体内で葉酸が不足すると、お腹の赤ちゃんにさまざまな影響を与えるといわれています。

実際にどのような影響があるのか知っておかないと、漠然としすぎていて不安ですよね?

そこで今回は、葉酸不足がお腹の中の赤ちゃんに、どのような影響を及ぼすとされているのかについてまとめてみました。

実際必要だとされている葉酸の摂取量などについてもお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

葉酸不足が赤ちゃんに与える影響とは?

葉酸は赤ちゃんにとって必要だということはわかっていても、不足するとどうなってしまうのかについてを聞かれると、ちょっと自信がないという方も多いのではないでしょうか?

では、葉酸が不足すると、赤ちゃんにどのような影響が出てくるのでしょうか?
順を追ってみていきたいと思います。

 

赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」のリスクが高まる

胎児の細胞分裂が活発となる妊娠4週~12の頃に葉酸が不足すると、「二分脊椎」という先天性の障害を招く恐れがあります。同じく、2~4ヶ月頃に葉酸が不足すると、「無脳症」という障害のリスクが高まるということもわかっています。

「二分脊椎」や「無脳症」などの障害は神経管閉鎖障害と呼ばれており、これはお腹の中にいる頃の成長過程でおこる障害です。これらの障害の原因の一つが、葉酸の不足によるものであることがわかっているのです。

 

海外での研究データによると、葉酸を摂取することで神経管閉鎖障害の減少率が高まったとされるものもあります。そのため、アメリカなどでは1992年より妊娠を計画している女性には、葉酸サプリメントの摂取を推奨し、1998年からはパンやマカロニ、スパゲッティなどに葉酸を添加するよう法律で義務付けられているほどです。

これにより、アメリカやカナダなどでは、下記のように二分脊椎の発生率は減少されたとされているのです。

Q.食品への葉酸添加が義務化された国では、二分脊椎の発生率は減少していますか?

米国では葉酸強化食品が流通して以降、患者数が約50%減少しています(Mills JL, 2004)。カナダでは46%(De Wals P. 2007)、メキシコでは50%(de Villarreal LM, 2002)、南アフリカでは31%(Sayed A-R, 2008)、チリでは43%(Hertrampf E, 2008)発生率が減少したと報告されています。Bellらの論文によれば、強化食品の導入により、全世界で年間15,000人の発生が防止できました。

参考引用葉酸普及研究会:葉酸Q&A

 

 

流産のリスクが高まる

流産には染色体異常などの問題が大きく関係しているといわれています。特に、妊娠初期に起こりがちな先天性奇形によるものや稽留流産などは、染色体異常などが原因で起こってしまう場合が多いです。

妊娠期に葉酸が不足していると、遺伝子情報のミスコピーが起こり、こうした染色体異常につながってしまう可能性が高くなるのです。

 

また、稽留流産の原因の一つとして考えられているものに、お母さんの胎盤の状態や血行不良などがあげられる場合もあります。お腹の中の赤ちゃんに十分な栄養が行き届かず、発達が遅れたために流産を起こすといった考え方です。

この場合、直接葉酸不足が関係してくるというわけではないのですが、葉酸を摂取しておくことで血行不良を改善することができるため、こうした問題をサポートして改善することはできると考えられます。

 

 

赤ちゃん(胎児)の発育の遅れ

お腹の中の赤ちゃんは、胎盤を通して栄養を取り入れています。しかし、葉酸やビタミンなどが不足して血行が悪い状態にあると、しっかりとした胎盤が形成されません。

胎盤機能が悪いと、赤ちゃんへしっかりと栄養や酸素がいきわたらず、発育に遅れが出てしまう場合があるのです。

血行不良によって、体内の赤ちゃんに障害が残るほど酸欠に陥ってしまうような事はないかと思いますが、それでも血流が減ると少なからず影響は出てくると考えられます。

 

 

このように、葉酸が不足していると、赤ちゃんに様々な影響を出てきてしまいます。もちろん、全ての原因が葉酸不足によるものとは限らず、これらはあくまでも一例に過ぎません。

しかし、葉酸をしっかりと摂取しておくことによって少しでも防げるのであれば、できることはしておきたいと思うものですよね?

 

でも、いったいどのくらい摂取すればよいのでしょうか?

また、どういう状態にあると葉酸不足だと判断できるのでしょうか?

次では具体的な摂取量の目安と、葉酸不足が確認できるチェック項目をご紹介します。

 

葉酸不足だとどうなる?どれくらい必要?

葉酸がしっかりと足りているのかどうかを確認する方法はいくつかありますが、自身の体調の変化などによってある程度、葉酸不足を知ることができるんです。

まずは葉酸が不足した時に、身体にどんな変化が出るのか、具体的に見ていきましょう。

 

悪性貧血

貧血と聞くと、鉄分不足を思い浮かべがちですが、悪性貧血は、鉄分不足の貧血とはちょっと違います。悪性貧血は、葉酸不足またはビタミンB12が不足することによっておこる病気です。

悪性貧血によって主に見られる症状は

  • たちくらみやめまいなどの貧血症状
  • 酸欠によって息切れがしたりだるさを感じる
  • 脳が酸欠を起こすことによる頭痛
  • 舌のピリピリするような痛み
  • 萎縮性胃炎(胃の慢性的な炎症が続き萎縮した状態)
  • 視覚障害(手足の感覚異常や排尿障害など)

などです。

悪性貧血の場合、葉酸またはビタミンB12のどちらかが足りていないことが原因となりますが、これは実際に検査をしてみないとわかりません。

普段からあまり葉酸やビタミンB12などを摂取しておらず、上記のような症状に覚えがあるような場合は、一度検査をしてみることをおすすめします。

 

粘膜がダメージに弱くなり修復が遅れる

葉酸の持つ細胞の生成を助ける力は、胎児や赤血球に限ったことだけではありません。私たちの身体中の細胞の生成を助けてくれます。

その中でも影響が大きいのが「粘膜」です。

葉酸が不足してしまうと、この細胞の生成がうまくいかなかったり、生成スピードが落ちてしまうことにもつながります。

これにより、なんらかの理由で傷ついた粘膜がスムーズに再生されず、口内炎になったり、胃潰瘍になることにつながってしまうのです。

特に、口内炎を繰り返している人は、葉酸不足の可能性が十分に考えられます。口の中が普段からピリピリしやすいなと感じている人も、予備軍かもしれませんよ。

 

うつ症状の発症や悪化

葉酸が不足すると、脳内の伝達物質がスムーズに伝わらないようになってしまい、それによりセロトニンなどの物質が不足してしまうことがあります。

このような状態が続くと、うつ病を発症してしまったりすることもあるのです。

また、すでにうつ病などの症状に悩まされている方の場合、症状が悪化してしまう可能性もあるといいます。

実際、うつ病患者の体内の葉酸値を計測したところ、通常よりも葉酸の量が少なかったという研究の結果もあるのです。

 

 

このように、葉酸が不足してしまうことで、私たちの身体にも変化が起きることがわかります。他にも、年齢に関係なく白髪が生えたり増えてくるといった症状を引き起こす場合もあります。

こういった症状が思い当たる人は、葉酸やビタミンB12が不足している可能性がありますので、普段の食生活を見直してみる必要があるかもしれません。

では、いったいどのくらいの葉酸を摂取すれば、葉酸を不足させることもなく、これらのことを予防できるのでしょう?

 

葉酸の平均必要量は?

厚生労働省で公表している葉酸の推定平均必要摂取量や目安は以下のようになっています。

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※出典:日本人の食事摂取基準(2015 年版)

 

上記資料によると

  • 成人男性:200μg(マイクログラム)
  • 成人女性:200μg※非妊娠時で妊娠予定がない場合
  • 妊活中の女性:1日400μg
  • 妊娠中の女性:1日400μg
  • 授乳中の女性:1日280μg

 

となっています。

厚生労働省で示しているこれらの摂取量は基本的に食事による摂取基準となっているのですが、特に必要とされる妊婦さんや妊活女性の場合には、食事だけではなくサプリメントなどで摂取するようにとしています。

 

ただし食品由来の葉酸は熱や水に弱く不安定

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実は、葉酸は熱や水に弱く調理過程で失われてしまいやすい栄養素のため、実際どれだけ摂取できているのかがわかりにくいといった問題点があるのです。

また、食品由来の葉酸の場合口にしても体内に吸収され利用されるのは、50%程度だとするデータもあるのです。

 

そのため、厚生労働省では妊活期や妊娠中の葉酸摂取には、食事だけでなくサプリメントによる葉酸摂取を推奨しています。

サプリメントに含まれている葉酸なら、加熱などで変化することもなく、体内に吸収されやすい性質があるので安定した葉酸量を摂取することができるからです。

もちろん、サプリメントだからといっても、口にした分100%利用されるかといえばそうではありません。サプリメント由来の葉酸であっても、体内での利用率は85%ほどだとされています。

ですので、サプリメントのみからの葉酸摂取だけに頼らずに、食事などによる葉酸もバランスよく摂取していくことが大切になるのです。

 

ちなみに、葉酸が含まれている食品にはこのようなものがあります。

  • グリーンアスパラガス1本…約45μg
  • ブロッコリー3/1個…約120μg
  • ほうれん草1束…約200μg
  • ロールパン2個…約20μg
  • 油揚げ1枚)…約6μg
  • 納豆1パック…約60μg
  • 焼き海苔1枚…約57μg
  • いちご5個…約68μg

意外と食べやすく、簡単に摂れる身近な食材がたくさんありますね。このような食材であれば、意識していなくても、普段から口にしているというものもあるのではないでしょうか?

しかし、葉酸は毎日の普通生活の中でも、体内で使われ消費しているため、うっかりするとあっという間に不足してしまいがちです。不規則な生活などをしている人は、特に注意が必要かもしれません。

一体、どのような生活が葉酸不足につながってしまうのでしょうか?

次で詳しくご紹介いたします。

 

葉酸不足になりやすい生活とは?

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葉酸は、日常生活の中でも体の中で消費される栄養素です。

バランスのよい食事を心がけていれば、病気になるほど葉酸が不足してしまうような事は基本的にはありません。

しかし生活習慣によっては、葉酸を多く消費したり、場合によっては不足してしまう人もいるんです。
では、どのような生活習慣を持っている人が、葉酸不足になりやすいのででしょうか。

 

葉酸不足になりやすい生活習慣はこちらです!

自分に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

 

 

喫煙の習慣がある

たばこを吸うと、有害物質を体内で処理するために、葉酸が大量に消費されてしまいます。

妊娠中の喫煙が胎児によくないとされているのは、ニコチンなどの有害物質によるものや、血流を妨げてしまうといった理由もありますが、このように葉酸不足も大きく関係しているのです。

 

飲酒の習慣がある

適量の飲酒であれば問題ありませんが、大量となると訳が違います。

葉酸の吸収は肝臓が担当していますが、大量に飲酒をするとアルコールを分解することが最優先となり葉酸の吸収が妨げられてしまうのです。さらに、肝臓がアルコールを分解する際に、葉酸を大量に消費することもわかっています。

たくさんの量のお酒を飲むと、あっという間に葉酸が体内からなくなってしまうことが、想像できますよね…。

 

過度のストレスがかかっている

毎日、たくさんのストレスを抱えて生活をしている人も、多くの葉酸を消費してしまうため要注意です。

ストレスを受けて傷ついてしまった神経の修復や、弱まってしまった神経物質の伝達の働きをより助けるために、いつもより多くの葉酸が必要となるからです。

 

低用量ピルなどを服用している

妊活、または生理周期の調整などで低用量ピルを処方されているという方も少なくありません。しかし、この低用量ピルは葉酸の吸収を妨げてしまう可能性があるとされているため、注意が必要です。

継続してピルを使用している方は、慢性的な葉酸不足になりがちですので、サプリメントなどで補給するようにするとよいでしょう。

 

 

 

どうでしょう?思い当たることはありましたか?

これらに当てはまる人は、葉酸不足になりやすいので、注意が必要です。

もちろん、妊娠中などはおなかの赤ちゃんの成長のために、たくさんの葉酸を消費しますので、不足しやすくなることは間違いありません。

できるだけ、不足しないよう食事や生活リズムを整えていくことが大切になってくるのです。

 

 

しかし、仕事で忙しく、自炊がままならない人、外食やインスタントでも仕方がない時があるというのも事実ですよね。

つわりがあったり、どうしても嫌いで、食べられないものを無理に食べるのもストレスです。

そういった場合は、サプリメントに頼り、普段から葉酸を摂取できるようにしましょう。

 

葉酸不足が心配な方は積極的に葉酸を摂取しましょう

葉酸が不足すると、お腹の赤ちゃんの先天性の障害のリスクが高まるほか、流産や、赤ちゃんの発達の遅れなど、深刻な影響が出てきます。

飲酒や喫煙などの他、乱れた食生活などによって不足しやすくなるため、心当たりがある方は要注意です。

葉酸が不足すると、体に影響が出てきますので、体調の変化などによっても知ることができます。めまいや立ちくらみなどの貧血のような症状や、口内炎を繰り返すなどの場合は、一度葉酸不足を疑ってみましょう。

 

葉酸は普通の生活をしているだけでも毎日消費してしまうものです。

障害に関するリスクを抑えたり、乳児期の赤ちゃんの成長の事も考えて、できるだけ不足することのないよう、意識して摂取することが大切になりますね。

葉酸は、食事などからも摂取が可能ですが、十分な葉酸の量を補うためには食事では少々不安定な場合もあります。できれば、食事だけでなくサプリメントなどもうまく使いながらとっていくと安心ですね。

 

  • この記事を書いた人
グミちゃん

グミちゃん

プロフィール詳細 2013年1年間の妊活期間(通院も含む)を経て自然妊娠→娘を出産。 現在、38歳にて二人目妊活に奮闘中。2017年10月無事二人目妊娠確定しました。 このサイトでは、娘を妊娠するまでに学んだことや感じた事、妊活に必要な情報などをまとめています。  

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