妊娠中の葉酸

胎児のリスク軽減のため葉酸はいつどれくらいの摂取が必要?

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児の障害のリスクを軽減させるために、葉酸の摂取が大切といわれています。

しかし、大切とはわかっていても、どの時点からどれくらい摂取すればいいのか、イマイチわかりませんよね。

実は、葉酸は妊娠の超初期から摂取するのが望ましいとされているんです!

今回は、その理由と詳しい摂取量についてお話ししたいと思います。

 

 

胎児の障害などのリスク低減のためには妊娠超初期から

多くの方は、葉酸が必要とされるのは、受精卵が子宮内に着床してからだと思っているかと思いますが、実はそうではありません。葉酸は、受精卵が細胞分裂をしている段階から、すでにお腹の中で利用されているのです。

 

この時期の受精卵は、ものすごいスピードで細胞分裂を繰り返しながら、さまざまな臓器の元となる器官を作り出そうとしています。この細胞分裂のために、葉酸が利用されているのです。このめまぐるしいスピードで細胞分裂する時に、DNAが遺伝情報どおりに、正しい細胞を生成するよう、指令を出しています。

この細胞が生成される時に、さまざまな影響でDNAをミスコピーしてしまうことがあるのですが、葉酸にはこのミスコピーを分解し、もう一度正しく細胞生成をやり直してくれる働きがあるのです。

 

もしも、この時に葉酸が不足してしまい多くのミスコピーの修正がうまくいかなくなると、脳や脊髄の基礎となる神経管の発達に影響が出て、神経管閉鎖障害などのリスクが高まってしまうことにつながるのです。

この神経管の発達は着床前の受精卵の段階から始まって、妊娠7週までにはある程度の形になるといわれています。

妊娠超初期に葉酸がたくさん必要になるといわれているのは、そのためなのです。

 

どれくらいの葉酸が必要とされているの?

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では、先ほどのような神経管閉鎖障害などの胎児の障害リスクを減らすには、どれくらいの葉酸が必要となるのでしょうか?

厚生労働省で出されている「日本人の食事摂取基準(2015)」によると、妊娠超初期には、400μg(マイクログラム)の葉酸が必要となるとされています。

400μg(マイクログラム)といわれても、あまり聞きなれない言葉なのでいまいちイメージできませんよね?

 

身近な食材400μg値が一体どれくらいかというと…。

  • グリーンアスパラガス…約9本
  • ブロッコリー…約1個
  • ほうれん草…約2束
  • ロールパン…約20個
  • 油揚げ…約67枚
  • 納豆…約7パック
  • 焼き海苔…約7枚
  • いちご…約9個

このような感じでしょうか。

 

この量、どうでしょうか?

せめて食べられそうなものはいちごくらいでしょうか。

 

さすがに毎日食べるとなると、現実的でないと思った方がほとんどだと思います。

もちろん、すべてを食事で補えれば全く問題ないのですが、葉酸は熱に大変弱く、水に溶け出したりしてしまう性質もあるため、食事だけで賄うのは少々難しいところがあるのです。

例えばほうれん草などの場合、調理過程で約60%は失ってしまい、理想的な量を食べたつもりでも実のところきちんと摂取できてないことがほとんどです。

さらに体内に入ってからも、体で利用されるまでに50%ほどの葉酸が分解されて失われるとされているのです。

これじゃぁ、せっかくたくさん食べてもほとんど足りていないことになってしまいますよね。

 

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妊娠していない時であれば、特に気にすることはないかと思いますが、障害のリスク軽減のためには不足しないように葉酸をしっかり摂りたいものですよね。

ですので厚生労働省では、妊娠中や妊娠を希望する女性の葉酸摂取には、食事だけでなくサプリメントからも葉酸を摂取するようにとしているのです。

サプリメントに含まれている葉酸なら、熱や水で失われることなく、また、体内に吸収されやすい性質があるので、安定した葉酸量を継続して摂取することができます。

ただし、サプリメントもすべて吸収されるというわけではないので、サプリメントで400μg摂取し、それにプラスする形で食事で適量の葉酸を摂るのが望ましいとされているのです。

 

 

できれば妊娠前からの摂取が安心

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先ほども言ったように、葉酸は妊娠超初期にたくさん必要とされる栄養素ですが、できれば妊娠していることが分かってから摂取するよりも、妊娠する前から摂取している方が安心です。

厚生労働省としても、妊娠超初期だけでなく、妊娠前から、妊活中の女性もしっかり摂取することが望ましいとしています。

それは、妊娠の超初期は、妊娠に気づきにくく、気づいた時には、一番葉酸を必要とする妊娠超初期が過ぎてしまっている場合がほとんどだからです。

 

 

実際妊娠されたみなさんが、いつ頃妊娠に気づいたのか、時期によってどれくらいいたのか、統計がありますので参考までにちょっと見てみましょう。

 

妊娠がわかったのは何週の時?

  • 3週目前…7.7%
  • 3週目…5.3%
  • 4週目…18.7%
  • 5週目…21.4%
  • 6週目…18.0%
  • 7週目…8.0%
  • 8週目…12.3%
  • 9週目…3.3%
  • 10週目…2.7%
  • 11週目…0.3%
  • 12週目…1.7%
  • 13週目以降…0.6%

参考CREA WEB [リアル01] 妊娠がわかったのは何週の時?

 

このように、超初期とよばれる3週目までに気づいた人は全体のたった13%で、一番多いのは5週目ですが、それでも21.4%です。

3週目はちょうど、受精卵が着床する頃です。着床出血などによって、妊娠したのではないかと気が付く人もいるかもしれませんが、それはごく一部の方なのだと思います。

こうしたデータを見ると、妊娠超初期に妊娠しているかどうか、確証を得るのはかなり難しいことが良くわかるかと思います。

 

市販されている妊娠検査薬などは、早くて4週目から反応が出始めるものもありますが、一般的には生理予定日から1週間後から判定できるように作られています。

妊娠している場合、生理予定日が妊娠4週目に当たりますから、その1週間後となると妊娠5週目になります。

受精卵が子宮内に着床した頃に当たる妊娠3週目では、妊娠検査薬などは反応するようには作られていないため、妊娠しているかどうかが判断できないのです。もちろん、病院などへ行っても結果は同じです。

 

 

さて、話を少し元に戻しますが、この統計を見ると葉酸が必要とされる時期に、多くの方が妊娠に気づいていないことがわかるはずです。

胎児が葉酸を多く必要とするとされている時期が、受精直後の妊娠0週から妊娠3カ月に当たる12週までだとされています。

妊娠超初期の時期から葉酸が必要なのにもかかわらず、その時期に妊娠しているかどうかを判断する術がないのです。

これでは、葉酸の大切さをいくら知っていても、間に合わないですよね?

 

ですから、いつ妊娠してもいいように、妊活中の女性を含め、妊娠する可能性のあるすべての女性は、妊娠している・していないに関わらず、日頃からきちんと葉酸を摂取しておくことが理想となるのです。

そうすれば、いつ妊娠しても、私たちの気づかぬうちに葉酸が胎児の細胞分裂をサポートしてくれ、障害のリスクを少しでも減らそうと活躍してくれるというわけなのです。

 

ちなみに葉酸は、この超初期を過ぎてからも、継続的に摂っていった方が望ましいと言われています。

次でもう少し詳しくご紹介いたします!

 

もちろん超初期を過ぎてからも葉酸は摂取したい栄養素です

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妊娠の超初期を過ぎても、葉酸は摂取した方がいいと言われています。それは、葉酸に血流を改善する効果が期待できるからです。

葉酸は細胞の生成を助けてくれますが、この恩恵を受けるのは妊娠初期だけに限りません。さまざまな効果があり、妊娠期や産後に役立つ働きがあるのです。

 

流産の予防

日本産科婦人科学会によると、すべての妊娠のうち約15%が、なんらかの原因により流産に至ると統計が出ています。

実はこの流産のうちのいくつかは、お母さんの身体の冷えを改善することによって、防げるのではないかと言われています。

葉酸には血行を促進させて冷えを改善する働きがあるため、続けて摂取して、身体と子宮を冷やさないようにしておくことが大切です。

 

貧血の予防

妊娠すると、赤ちゃんに酸素や栄養を届けるために、大量の血液がお腹の赤ちゃんに送られます。そうすると、お母さんの身体は、妊娠しているというだけで、知らぬ間に貧血になっていることがあります。妊娠後期ともなれば、もっとたくさんの血液が必要になり、ますます貧血が進行することもあります。

葉酸は赤血球の生成も助けて血流アップにもつながりますので、こうした貧血の予防にも役立つのです。

 

お母さんの体の回復を助ける

葉酸の持つ細胞の生成を助ける力は、胎児や赤ちゃんにとってよいだけではありません。

お母さんの細胞の生成も同時に助けるので、出産で傷ついた子宮を元の状態に回復させるのをサポートします。産後の回復を促すためにも、しっかりと摂取しておくとよいですね。

 

母乳の生成を助ける

母乳は、お母さんの血液からできていますよね。

葉酸が持つ赤血球の生成を助ける力は、造血作用にもつながります。母乳育児に挑戦したい人は、母乳の元となるよい血液を作るために、産後も葉酸の摂取を続けることが大切です。

 

 

このように、妊娠超初期を過ぎても、妊娠中はもちろん、出産後も葉酸は大活躍します。

「超初期を脱したからいいや」「出産したからいいや」と摂取するのをやめてしまわずに、継続して葉酸の摂取を続けるのが大切ですね。

 

 

まとめ

妊娠に気づきにくい、妊娠超初期の期間ではありますが、妊娠していることに気づいていない間も、めまぐるしいスピートで赤ちゃんは育っていきます。

その重要な時期をサポートしてくれるのが葉酸です。

妊娠の可能性のあるすべての女性は、いつ妊娠してもいいように、妊娠前から葉酸を摂取しておきましょう。

 

葉酸が持つ細胞を生成する力は、産後のお母さんの健康や、母乳の生成も助けてくれます。妊娠中だけではなく、産後も継続して葉酸を摂るようにするのが良いですね。

 

  • この記事を書いた人
グミちゃん

グミちゃん

プロフィール詳細2013年1年間の妊活期間(通院も含む)を経て自然妊娠→娘を出産。現在、38歳にて二人目妊活に奮闘中。2017年10月無事二人目妊娠確定しました。このサイトでは、娘を妊娠するまでに学んだことや感じた事、妊活に必要な情報などをまとめています。 

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