赤ちゃんが欲しいと思い、妊活に取り組み始めた場合、多くの人が排卵日にタイミングを合わせて夫婦生活を行います。
しかし、排卵日とははっきりと目に見えて分かるものではありませんので、予測するのはそう簡単ではありません。
いったい、いつ頃が排卵日にあたるものなのでしょうか?
今回は、その排卵日の予測方法や特定法についてお話ししたいと思います。
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排卵日っていったいいつなの?
健康的な成人女性の場合、排卵が起こるのにはある一定のリズムがあります。
生理期間である月経期、卵子や卵胞を育てる卵胞期、排卵の可能性がある排卵期、そして卵胞が変化した黄体によって着床しやすいからだに整えられている黄体期です。
上記のリズムの中でいうと、排卵期の間のどれかの日が排卵日となります。
もしも、妊娠に至らなかった場合、排卵日から14日ほどで生理が来ます。
この14日という日数は、生理周期が28日周期の方も31日周期の方もほぼ同じだとされています。
少し言い方を変えると、生理日から逆算をして14日ころが排卵日だったということもいえますね。
ということは、毎月生理周期が28日周期の女性の場合は、月経開始日から数えて14日ころに排卵する可能性が高いといえますし、31日周期の場合ですと月経開始から17日ころがそれに当たります。
もちろん、生理周期の日数はその月によって変わることもあるため、確実だとは言えませんが、おおよその日を割り出すことは可能だといえるでしょう。
ちなみに、先ほどの月経期や卵胞期は基礎体温が低めにでる低温期、排卵後の黄体期は基礎体温がぐっと上がり高温期となるといった特徴もあります。
基礎体温を測っている場合、排卵日をはさんで低温期と高温期という形に体温が別れるため、低温期から高温期へと移行する間が排卵日であるといった見方もできるのです。
100%は難しくてもある程度の予測はできる
大体の排卵日を予測することは、そうむずかしいことではありません。
生理サイクルにも個人差があり、28日よりも短い場合や30日以上の場合もあります。この場合、どれも排卵日は異なる形になります。
また、排卵日は非常にズレやすく体調が崩れたり、ストレスを抱えたりしただけでも影響を受けやすいものです。
毎月一定のサイクルだという人であっても、その月の排卵日の予定がたまたま替わってしまうということは決して珍しいことではないのです。
もちろんこの排卵日を見極めることが妊娠するにはとても大切なのですが、排卵日を100%確定させることはちょっぴり難しいところがあるのです。
どうやって排卵日を特定するの?
では、肝心の排卵日はどのように特定すれば良いのでしょうか?
排卵日を特定する方法にはさまざまなものがあります。
病院でチェックしてもらうのが一番確実な方法ではありますが、おおよその排卵日であれば自分で予測を立てることも可能です。
自分で行える方法・病院それぞれ排卵の特定方法をあげてみますね。
自分自身でできる排卵日予測法
基礎体温から予測を立てる方法
比較的ベーシックな方法としては、基礎体温を毎日計測することで排卵日を予測していく方法があげられます。
毎日基礎体温を計測し、これを基礎体温の専用用紙である基礎体温表に印をつけていくと、グラフが低温期と高温期の二層になるのが一般的です。
排卵日は、この基礎体温がぐっと低くなった日から、上がりきって数日の間に起こるといわれています。
基礎体温を付けている場合には、このような体温の変動から排卵日の予測を立てることができるでしょう。
生理周期を元に計算する方法
毎月ある程度決まった周期で生理が来るタイプの方は、この生理周期を元にして排卵日の予測を立てることも可能です。
妊娠に至らなかった場合、排卵日から14日後に月経が起こるとされています。
1日、2日程度前後する場合はありますが、これは生理周期の日数が異なる女性であっても大体同じです。
これをもとにすると、大体いつごろ排卵が来ているのかを予測立てすることができるのです。
例を挙げるとすれば、生理周期が毎月29日なら月経開始から15日目あたり、30日周期なら16日目あたりが排卵日だと考えられます。
こうした計算方法は、別名オギノ式とも呼ばれています。
おりものチェック(頸管粘液法)
おりものも、生理周期にあわせて変化しているため、このおりものの変化から排卵日を予測する方法もあります。
低温期→サラサラとした水っぽいおりものやぺたぺたした白っぽいおりもの
排卵日付近→卵白のような粘り気のあるおりもの
高温期→ペタペタした白っぽいおりもの
じっくりと観察してみると、おりものにもこのような変化があることに気づくはずです。
おりものがこのような卵白状に変化するのは、精子が卵子へとたどり着きやすくするよう、体がサポートするためだといわれています。
排卵期に近づくと、サラサラした水っぽいおりものから徐々に粘り気を帯びた状態になってきます。卵白のようにドローっとした状態に変化すれば、排卵日が非常に近いという合図です。
排卵検査薬によるチェック
排卵検査薬(ただしくは排卵日予測検査薬)を活用して、排卵日を予測する方法もあります。
排卵検査薬は、尿からでる黄体ホルモンの濃度から排卵日を予測する仕組みになっており、排卵が近づくと検査紙が陰性から陽性へと変化していきます。
ただ、ホルモンの関係で人によってはいつまでも陽性反応が続く場合や、もしくは排卵が近いのにもかかわらず陰性のまま反応しない場合もあるため注意が必要です。
検査薬は第1類医薬品にあたる商品のため、薬剤師が常駐している薬局やドラッグストアなどで購入するかたちになります。
また、最近では、アマゾンや楽天などでも購入することができるようにもなりました。対面で購入するには勇気がいるという場合には、利用してみるのも良いかもしれませんね。
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病院での排卵の特定方法
経腟エコー
病院では経腟エコーを使用して、卵の成長をチェックすることができます。
卵胞の状態や大きさなどを直接見ることができるため、かなり精度の高い状態で排卵日を予測することができます。
ただし、こまめに通院する必要がありますので、仕事をしている女性や病院が近くにない場合には手間に感じられたりするほか、費用が掛かるため毎月チェックに行くのは負担になるという人もいます。
しかし、さまざまな排卵日の特定方法の中でも、排卵日の特定が最も正確な方法だと言えますので、自宅での排卵予測が難しい場合や、より確実に排卵日を特定したいかたにはおすすめの方法です。
このように、排卵日を予測したり特定するための方法には、さまざまな手段があります。
病院でエコー検査をしてもらう以外の方法は、どれも確実な方法とは言えず、あくまでも予測をする方法にすぎません。
しかし、複数の方法を並行して行うことによって、より排卵日の特定の精度を上げることは可能です。
妊活中なのであれば、ぜひこうした方法があることを知っておくとよいでしょう。
タイミングをとるのはいつがベスト?
排卵日がわかっても、うまくタイミングが取れなければ意味がありませんよね?
それぞれの事情などにより、何度もタイミングをとることができず、チャンスが月に1度しかないという場合もあるのではないでしょうか?
では、いつごろタイミングをとるのが理想的なのでしょうか?
一般的には排卵日の前日にタイミング(夫婦生活)をとるのが最も妊娠の確率が高くなると言われています。
排卵前にタイミングをとり、精子を体内で排卵する卵を待っているような状態にしておくためです。
精子や卵子にはそれぞれ寿命があるほか、受精可能な時間というのにも限りがあります。また、精子が卵子のいる場所までたどり着くには、8時間ほど必要だともされているのです。
排卵日の予測も難しいのに、タイミングをとるのも難しいと考えると、なんだか気分が落ち込みそうになりますね…。
排卵は体調などの些細な影響を受けてずれてしまうことも少なくありません。
自分で排卵日の予測をする場合は、ピンポイントで排卵日前日にタイミングをとるのではなく、予測した日の前後にタイミングを取っておくようにするのがベストでしょう。
どうしても1度しかチャンスがないという場合には、排卵してしまう直前がよいですね。
まとめ
排卵日は、生理周期の日数によってそれぞれ異なるものです。
しかし、ある程度の周期日数や体のリズムが把握できていれば、予測を立てることは可能です。
エコーなどでチェックしてもらわない限り、100%確定させることは難しいものですが、いくつかの方法をうまく組み合わせて予測を立てると確率はぐっとあげることはできるはずですよ。