妊活中の女性の中には、毎月しっかりと排卵できないというタイプの女性もいらっしゃることでしょう。
クリニックなどで検査をしてみると、多嚢胞性卵巣症候群の疑いがあるといわれ、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は最近、この多嚢胞性卵巣症候群に効果があると、ある成分が注目されているというのです。
今回は、多嚢胞性卵巣症候群の症状や注目の成分とその効果についてお話ししていきたいなと思います。
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なぜ、ピニトールが良いのか?多嚢胞性卵巣症候群ってどんなもの?といった疑問もあるかと思います。
ですが、ひとまず話が長くなってしまいそうなので、先に多嚢胞性卵巣症候群の改善に良いとされているサプリメントから紹介させてください。
ピニトール配合の葉酸サプリが多嚢胞性卵巣症候群の方におすすめ!
多嚢胞性卵巣症候群には、アイスプラントなどに含まれる「ピニトール」という成分が良いとされています。
ピニトール成分は、食品などからも摂取は可能ですが、どれも基本少量しか含まれていないため、なかなか思うように摂取しきれません。
少しでも効果的に活用できたらと考えている場合には、やっぱりサプリメントがおすすめです。
葉酸サプリメントの中にはピニトールが配合されているものも販売されていますが、妊活中なのであれば葉酸サプリも必要ですよね。
最近では妊活向けサプリメントとして、「葉酸+ピニトール」配合のサプリメントもいくつか販売されているんです。
現在は、ママナチュレとべジママがピニトール配合の葉酸サプリとして販売されています。
ママナチュレは、葉酸やピニトールのほか、マカや鉄、乳酸菌などの成分も豊富に含んでいますので、多嚢胞性卵巣症候群対策はもちろん、妊活や妊娠後も継続して飲むのに適しているサプリだといえます。
対してべジママについては、ピニトール配合などはしっかりと配合されているものの、マカなどの妊活成分や鉄やカルシウムなどの成分は含まれていないという点が挙げられます。
私のおすすめはママナチュレなのですが、べジママとは異なり最低6か月の定期購入が必要条件となります。
定期購入し続けるのであれば、どちらも価格はさほど違いはないのですが、購入の際には内容成分とコストの面での比較をしたうえで決めるとよいですね。
ママナチュレ葉酸サプリ
VEGEMAMA-ベジママ
各商品をより詳しく比較して選びたいという方は、詳しく比較解説もしていますので、こちらの記事を参考にしてみてください。
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多嚢胞性卵巣症候群とは?病気なの?
多嚢胞性卵巣症候群は、「たのうほうせいらんそうしょうこうぐん」とよび、英語では Polycystic ovary syndromeと表記することなどから、通称PCOSと呼ばれています。
長ったらしくて難しい感じが並ぶので、仰々しい病名のようにも見えるかもしれませんが、正しくは病気の名称ではなく症状の事を指す言葉です。
排卵障害や生理不順などの問題を引き起こしてしまうこの多嚢胞性卵巣症候群では、痛みや不快感などの症状がないため自分で判断するのはちょっと難しいとされています。
2016年38歳で出産されたタレントの釈由美子さんなども、この多嚢胞性卵巣症候群と診断されていました。
また、5年間のつらい不妊治療を経て出産され、現在は二児の母となっている矢沢心さんもまた、多嚢胞性卵巣症候群と診断されていたタレントさんの一人でもあります。(追記:2019年1月、第三子をご出産されました!)
他にもたくさんのタレントさんやモデルさんなどが、この多嚢胞性卵巣症候群で不妊治療をしていたことを告白されています。
多嚢胞性卵巣症候群は生殖年齢女性の6〜10%の割合でみられる症状だともされていることなどから見ても、決して珍しい症状ではないことがわかるはずです。
どのような人が多嚢胞性卵巣症候群の可能性があるの?
多嚢胞性卵巣症候群の主な症状
- 生理周期が長い(35日以上)
- 生理が不順だと感じる
- 過多月経(生理の際の出血量が多い)または極端に少ない
- ニキビが出やすい
- 毛深いような気がする
- 親類に糖尿病を患っている人がいる
- 肥満気味でお腹周りに脂肪が多い
- 運動してもなかなか体重が減らない
- 頭髪の抜け毛が多い
上記のような条件に複数あてはまる場合は、多嚢胞性卵巣症候群の可能性があります。
こうした症状のみの場合には多嚢胞性卵巣(PCO)と呼ばれ、これに排卵障害が加わることによって多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されます。
PCOSの場合無排卵であることも多く、基礎体温のグラフも高温期と低温期の二相にキレイにわかかれないといった特徴もあります。
生理が来た際にも、黄体ホルモンの過剰分泌が原因で、やたらと出血量が多い場合や、ひどい生理痛を伴うことがあります。
また、逆に無排卵月経となった場合では、不正出血という形で少量の出血がだらだらと長期間にわたって続く場合もおこるのです。
多嚢胞性卵巣も多嚢胞性卵巣症候群も、血液検査にて血中のホルモン検査などをすることで診断可能です。
また、卵巣の超音波検査などで直接卵胞の状態を見ることによっても、多嚢胞性卵巣症候群の診断はできます。
何となくおかしいなと感じていたり、妊活をしているのになかなか妊娠できないという場合には、一度クリニックで診てもらうとよいでしょう。

>>多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)改善に効果が期待されているサプリメントはこちら
多嚢胞性卵巣症候群で排卵障害を起こしてしまう理由
通常、卵巣の中にあるたくさんの卵子のもとのうち、毎月どれかひとつが成熟してはじける形で排卵します。
しかし、多嚢胞性卵巣症候群の場合、複数の卵胞が同時に成長し始めてしまい、しっかりと成熟しきらずにすべての卵胞が成長を止めてしまうのです。
結果、そのまま排卵することなく、卵胞は卵巣の中に張り付いて固まってしまいます。
多嚢胞性卵巣症候群では、このような状況によって排卵障害を起こしてしまうのです。
とはいえ、全く排卵できないということではなく、排卵誘発剤や手術などによって排卵をうながすことで、自然妊娠することも可能な状態となるのです。
多嚢胞性卵巣症候群の原因は?
多嚢胞性卵巣症候群の原因はいくつかあり、その人によって異なるとされています。
はっきりとした原因解明はされていないので、病院で多嚢胞性卵巣症候だと診断された場合であっても、どういう原因でそうなったのかまでは特定できないことも少なくありません。
ひとつは、LHホルモンとFSHホルモンの分泌異常や、バランスの乱れなどによって卵胞がうまく育たないというケースがあげられます。
もうひとつは、血糖値を下げるインスリンというホルモンが増加してしまい、男性ホルモンの代謝が多くなることで排卵しにくい状態になっていることが関係しているとされています。
どちらも、ストレスなどが大きく関係してくることがあるほか、乱れた食生活や肥満、運動不足なども原因となる場合があります。
中には、極端なダイエットで栄養不足に陥り、それが引き金となってしまったケースもあるため、栄養の摂りすぎだけが原因とは言い切れません。
また、家系的に糖尿病の方が多い場合などは、遺伝的にインスリンがうまく効かなくなってしまうこともありますので、原因である可能性としては高くなるでしょう。

多嚢胞性卵巣症候群の原因まとめ
- LHホルモンとFSHホルモンの分泌異常
- 卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)のバランスの乱れ
- インスリンの増加による男性ホルモンの代謝過多
- 乱れた食生活によるもの(肥満や極端なダイエットによる飢餓状態など)
- 強いストレスや慢性的なストレスの影響
- 遺伝的な糖尿傾向によるインスリン過多
妊娠するための多嚢胞性卵巣症候群の治療法って?
たとえ多嚢胞性卵巣症候群であっても、絶対に妊娠できないということはありません。
さまざまな要因により排卵しにくい状態になってしまう症状のため、適切に治療を行い排卵できれば問題なく妊娠できます。
症状に合わせてさまざまな治療法が用いられますが、ごく一般的なのはクロミフェンなどの排卵誘発剤をつかって排卵をうながす方法になります。
無月経状態が続いている場合などは、数カ月にわたって低用量ピルで月経リズムを整え、自然に月経が来るようにしていくホルモン療法や、不足しているホルモンを周期に合わせてピルや注射で投与して調整していくカウフマン療法などが取り入れられることもあります。
また、インスリン抵抗性(インスリンがうまく働かず、血糖値を下げるためによりたくさんのインスリンを分泌してしまう状態)などがみられる場合などは、血糖値を下げるお薬などを利用して卵巣の機能を少しづつ改善していく方法などもあわせて摂られる場合もあります。
多くの場合は、こうした治療法を継続しながら毎月クリニックに通って様子をみていきます。
卵巣の表面に穴をあけて排卵をうながすような手術もあるのですが、ほとんどの場合はホルモン療法が主体となっています。
食生活や生活習慣を見直すよう指導されることもある
クリニックにもよるかと思うのですが、多嚢胞性卵巣症候群の診断が出た場合、ホルモン療法などの医学的な治療と合わせて、食事や日常生活の見直しなどを行う場合もあります。
いわゆる「体質改善」ってやつですね。
食生活の乱れなどが多嚢胞性卵巣症候群につながる場合もあるため、卵巣機能の改善や体質改善も兼ねて見直しをかけてくのです。
実際、食生活を変えて適度な運動を取り入れたことにより、月経周期が整い始め、多嚢胞性卵巣症候群を持つ女性でも自然妊娠したというケースは少なくありません。
食事の見直しについては、多嚢胞性卵巣症候群と診断されながらも2016年に出産された、ファッションモデルの尾崎紗代子さんのブログの体験記が参考になるかもしれません。(私も大変参考になりました)
医学療法と同時に、こうした食生活を正しいものにしていくことで、より妊娠しやすい体質へと向かわせていくことが、現時点で行われている主な多嚢胞性卵巣症候群の治療法となっているのです。
その人の体型や生活習慣によって、どれが正しい食事であるかは変わってくるかとは思います。
クリニックなどで相談できるのであれば、ぜひ栄養士さんなどに相談に乗ってもらうとよいでしょう。
多嚢胞性卵巣症候群で悩む女性注目のピニトールという栄養成分
多嚢胞性卵巣症候群では、排卵を促すためのホルモン療法と合わせて、体質改善を行うための食生活の見直しも大切です。
多嚢胞性卵巣症候群の場合、特に重要なのは、血糖値のコントロールです。
血糖値を抑える食事を中心にし、ホルモンバランスを整えていくような食事に変えていくことによって、卵巣の機能を整えていくようにするのです。
特に、急に血糖値をあげてしまうような食品や糖類などの食べ方などはNGです。
実は最近この血糖値をコントロールする効果が期待できるという、『ピニトール』という栄養成分が注目されつつあります。
ピニトールって何?
ピニトールはイノシトールというビタミンB群の一種で、大豆やルイボス、アイスプラントなどの植物に含まれています。
血液中のコレステロールの流れや代謝アップを促すほか、脂肪の代謝も良くしてくれるとされています。
これにより、力が弱まっていたインスリンを元気にさせ、インスリン抵抗性の改善に効果が期待できるのです。
結果として血糖値を下げるためのたんぱく質の働きを活性化させてくれる働きがあることなどから、多嚢胞性卵巣症候群の症状改善につながると考えられています。
海外では、このピニトールが変化したイノシトール成分を元にした研究も多く行われており、多嚢胞性卵巣症候群の症状の改善がみられたとの研究結果も出ています。
ピニトールは、1日に180mg~1200mgの間での摂取が良いとされています。
副作用などはいまのところでは報告されてはいませんが、国内で定められている摂取上限は1200mgとなっていますので、摂りすぎないようにしましょう。
というわけで改めておすすめのピニトール配合サプリメントを紹介します
ママナチュレ葉酸サプリ
VEGEMAMA-ベジママ
それぞれ、配合されているピニトール成分にそう大きな違いはありませんが、その他の配合成分やコスト的な部分で違いがあります。
個人的には、マカ配合のママナチュレがおすすめですが、コスト的にはベジママのほうが購入しやすいので、まずはベジママから始めるのも良いかなとは思います。
ママナチュレとベジママの大きな違いと特徴は?
ママナチュレは葉酸とピニトール成分以外にも、マカや鉄、各種ビタミンや乳酸菌など妊活をサポートしてくれるような成分が豊富なのが特徴です。
ただし、その分販売価格もやや高めで、定期購入も6ヶ月間は解約できないのがネックです。
それに対してベジママは、葉酸とピニトールに加えて、最低限必要となるビタミン類のみといったシンプルな配合になっているのが特徴です。
マカでホルモンバランスが乱れるのが心配という方や、葉酸とピニトールだけ取れればOKという方にぴったり。
また、ベジママは定期購入で安く買うことができますが、初月だけの購入だけお試しして2回目は継続しないという選択肢もあるので、「体に合わないかも」と心配な方にもおすすめですね。
より詳しく比較したページもありますので、迷っている方はチェックしてみてください。
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抗酸化成分やエラグ酸配合のザクロジュースも注目されている
肥満や糖尿病などは、多嚢胞性卵巣症候群の原因になると考えられています。
このことなどから、抗酸化作用が高いポリフェノールや、肥満・糖尿病予防に効果が期待されているエラグ酸を含んだザクロ果実と多嚢胞性卵巣症候群との関係を研究する機関も多くなってきました。
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<参考資料>
- 膵β細胞におけるインスリン抵抗性の分 メカニズム. (谷岡利裕. 昭和大学薬学部遺伝解析薬学)
- Effects of myo-inositol in women with PCOS: a systematic review of randomized controlled trials(V. Unfer, G. Carlomagno, G. Dante & F. Facchinetti)Pages 509-515
- Inositol: history of an effective therapy for polycystic ovary syndrome(M Bizzarri, G Carlomagno - Eur Rev Med Pharmacol Sci)