クリニックや病院に通わず、自信でタイミングをとって妊活をしているという方の中には、海外の妊娠検査薬などを利用しているという方も少なくはないでしょう。
なかでも中国のメーカーで製造販売されているWondfoは、価格も安く感度が高いことなどから、多くの妊活女性に人気の排卵検査薬です。
しかし、このWonfo妊娠検査薬、まれに陽性ではないのに線が出てしまう、いわゆる「偽陽性反応」が出てしまうことがあるというのです。
実は私も、このwondfoを使ってフライングをしたところ、怪しい線がでてとても戸惑った経験があります。
この薄い線の正体はいったい何なのでしょうか?
もしかして不良品もいくつか混じっているのでしょうか?
もしその線が偽陽性で実は妊娠していないのだとしたら、なぜ線が浮かんでくるのでしょう?
疑問ばかりですよね(笑)
気になってしまったので、ちょっと詳しく調べてみました。
Wondofoで高温期にうっすらと線が出たんだけどこれって?
Wondfoなど、海外の妊娠検査薬を使う方の多くは、フライング用として使う人も多いかもしれませんね。
妊娠しているかどうかはもちろんすごく気になるのですが、無事に着床できたのかどうかも気になったりしてしまうものです。そのため、高温期8日目とか9日目など、ものすごい早い段階から排卵検査薬を使ってしまうという人もいらっしゃるでしょう。
そんな私も、ものすごく早い段階からフラインチェックをしてしまうタイプです。
ドラッグストアでの妊娠検査薬は価格が高いので、周期に何本も使うことはできませんが、海外の妊娠検査薬なら1本当たり70円とか90円くらいなので気兼ねなく使うことができます。
私も2周期ほど、このWondofoを使ってみました。
すると、高温期8日目のフライング検査で、うっすらとした本当に肉眼で見えるかどうかくらいの薄い線が現れたのです。
Wondfo妊娠検査薬で蒸発線のようなものがうつった際の画像です↓↓↓
え?わからないって?
肉眼で見るともう少しよく見えるんですが…
編集ソフトで輝度をちょっと調整するとこんな感じ。(執念ですな)デデーン。
・・・やっぱり、線、ありますよね??
あれ?もしかしてこれって妊娠してる?これから濃くなるの?と思ったのですが、この時は最初の1本だけでこのように色が付き、あとは真っ白に。
「んん?これっていったいどういうこと…?」そう思っているうちに、基礎体温は下がりリセットしてしまいました。
となると、あのうっすらとした線は、陽性反応ではなかったのでしょうか?
同じようにWondfoで偽陽性が出たという人は意外にも多い
実は、私がWondfoを使ったのはこの周期が初めてで、どういった癖があるものなのかはまだまだ把握できていない状態でした。
過去に使っていたA-check(これも中国製)ではこんなことは1度もなく、妊娠していなければ白、とにかく無情なほどに真っ白というものでした。
そこで、ネットなどをあれこれ見て、同じような現象を見たことがある人はいないかリサーチしてみたところ、同じようにWondfo妊娠検査薬で薄い陽性反応を見たのちに白くなり、そのままリセットを経験したという人はいらっしゃるようです。
生理予定日まで待てずに高温期7日目とか8日目あたりでWondfoをためし、薄い陽性を見たと書いている人が多かったんですね。
どれもうっすらと見えるか見えないかくらいの線が出たのち、濃くなることもなくリセットを迎えているようでした。
このようなパターンでwondfo妊娠検査薬に薄い陽性線がみられた方の情報で、私の場合と共通しそうな点をピックアップしてみました
- 着床して数日くらいの時期にフライングをして薄陽性→その後陰性(真っ白)
- 偽陽性を見たのは高温期7日目や8日目あたり(明らかに早いころ)
- 1度だけ薄い陽性を見たもののその後は色が付くことはなかったため蒸発線か不良品だと思った
- からからに乾いた後も線が残った状態になる。グレーではなく薄いピンク色
といったところでしょうか。
大きく共通するポイントは、フライング検査をした日、そして乾いても線が残る、徐々に薄くなるのではなくパタッと色がつかなくなるといった点ですかね。
コウノトリ検査薬の店長根本さんはこのように話しています
このような現象、専門家はどのようにみているのでしょうか?
Wondfoを購入した海外の妊娠検査薬を輸入販売してくれている、「コウノトリ検査薬」の店長根本さんが、過去にコミュニティの中でこのように発言をしています。(※質問は薄い陽性が続くが、濃くならないので蒸発線ですか?といった趣旨のものでした)
参考までに一部引用させていただきますね。
根本店長の回答
検査手順が正しければ、蒸発線が出ません。
妊娠検査薬はHCGホルモンを検知し妊娠を判定する仕組みです。HCGホルモンは普段から分泌されません。そのため、線が薄くても陽性反応と判断されます。
正常妊娠する場合は、日々の経過につれ線が濃くなっていくのは一般的です。ホルモン分泌不足や化学的流産などの疑いがある場合は、薄い線は濃くならずその後消えていきます。明後日の朝一に再度検査してみてください。良い結果を期待しましょう。
↓
質問者さん
検査手順が正しければということだったのですが、判定時間が過ぎても検査手順が正しければ蒸発線は出ないという事でしょうか?
今朝、朝一で検査してみたところ、相変わらず薄いですが、陽性線の出る速さは極薄なりに早くなっているような気がします。
↓
根本店長の回答
判定時間が過ぎても検査手順が正しければ蒸発線は出ません。妊娠しない場合は、いくら時間がたっても線が出ないのは一般的です。
ということは、うっすらでも線が出れば陽性反応と考えてもそうはずれではないのかもしれません。
ただ。Wondfoは絶対に蒸発線が出ないか…というと、そうとも言い切れない製品のようです。
Wondfo検査薬が敏感度が高いので、まれに偽陽性反応や蒸発線が出ることがありますが、しかし、薄い線はイコール蒸発線ではありません。妊娠の可能性もあると思います。
妊娠検査薬の場合は、線が薄くても陽性反応と判定するのは一般的です。正常妊娠する場合、日々の経過につれ線が濃くなっていくのは一般的です。日をあけて明後日の朝一に再度検査してみてください。
とのことですので、薄くても線だとわかるのであれば、それは陽性反応の可能性があるということなのでしょう。
「Wondfo検査薬が敏感度が高いので、まれに偽陽性反応や蒸発線が出ることがありますが、しかし、薄い線はイコール蒸発線ではありません。妊娠の可能性もあると思います。」という言葉はとてもうれしいというか、おぉ!と思ってしまいますよね(笑)
もし、リセットが来た場合でも着床した可能性があるのであれば、今後の課題がもう少し明確になる場合もありますよね。
もう少し、この根本店長の回答を基に、掘り下げて考えてみたいと思います。
Wondfo妊娠検査薬の薄い線の正体は?
ここまでいろいろと調べてみて、薄く線が現れて後日白くなってしまったのには、大きく分けて3つの理由が考えられるかなと思います。
- まれに出る蒸発線がでただけ
- 超初期の着床によるhCGに反応した化学的流産だった
- 何らかの理由で偽陽性を起こした
???ですよね。それぞれ、もう少し詳しく説明していきますね。
1.蒸発線だった可能性
妊娠検査薬の場合、蒸発線が出るというのは比較的多くみられる現象です。
他メーカーの製品や日本製の妊娠検査薬の場合、使用直後は線がなくしばらく放置するとぼんやりと現れるといったケースがあり、この線のことを蒸発線と呼んでいます。完全に乾くことでテストライン跡が浮かんで見えるためですが、もちろんこれは陰性です。
ただしWondfo妊娠検査薬の場合の蒸発線ではその逆で、使用直後にぼんやりとした線が浮かび、検査紙がからからに乾いてしまう頃には、線は真っ白な状態になってしまうといったパターンが多くみられるようです。
もし、使った直後や浸している最中に線が見えたけど、時間がたったら消えちゃった。という場合には、蒸発線だった可能性もあるかもしれません。
2.超初期の着床によるhCGに反応した化学的流産だった
陽性反応が出たのちに陰性になるとすると、まっさきに考えられるのがこの科学的流産です。
Wondfo妊娠検査薬は、25mIU/mLのhCG分泌量から反応するとされている早期妊娠検査薬です。
非常に感度が高いため、非常に少ないhCG(妊娠すると分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピンホルモン)にも反応してしまう場合があります。
hCGは大体、着床から3日目あたりで25IU/L、5日後には50IU/L以上にまでなるといわれています。
ですので、早い人では受精から7日目くらいで着床が始まり、そこからわずかずつhCGが分泌され始めます。
Wondfo妊娠検査薬では25mIU/mLのhCG分泌量が反応の目安ですが、わずかなhCGに検査薬が反応してしまうこともあるでしょう。
妊娠が継続すれば、徐々に線は濃くなっていくものですが、薄くなってしまい反応しなくなってしまうようであれば、残念ながら科学的流産を起こしてしまった可能性も考えられます。
3.妊娠検査薬が偽陽性を起こしてしまった
妊娠検査薬は、妊娠することで尿中に含まれるようになるhCGホルモンに対して陽性反応を示すものです。通常であれば、妊娠しなければhCGを感知することがないため、陽性になることはありません。
しかし、海外の早期妊娠検査薬などでは、まれにhCGに似たホルモンを誤検知してしまい、陽性反応が起こってしまう(偽陽性)場合があるといのです。
これを知って驚き詳しく調べたところ、2種類のホルモンが誤検知される可能性があるということがわかりました。
海外の妊娠検査薬が偽陽性を示す可能性のあるホルモン
- 排卵期に分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)
- 閉経期に分泌される hMG(ヒト閉経期ゴナドトロピン)
排卵時期に、不妊治療の一環でhMG注射やhCG注射を打たれている方の場合には、検査時期が早く体内からホルモンが抜けていない場合だと、それを誤って検知してしまう場合があります。
また、排卵期に分泌されるFSHですが、高温期に入ってすぐだとまだ数値が高い状態で分泌されています。これを検査薬がhCGを取り違えて完治してしまい、偽陽性を起こしてしまうことがあるのです。また、何らかの理由で高FSHとなっている方も、同様に偽陽性が出てしまうことがあるようですね。
こうしたホルモン違いによる反応は、交差反応と呼ばれているようですね。
いろいろ調べてみた結果、今回は交差反応による偽陽性だった可能性が高い
今回、一度は妊娠検査薬が陽性を示したものの、のちに検査をしても真っ白の状態が続いてしまった件。
あれこれ調べて考察した結果、交差反応による偽陽性だった可能性が高いのかな?という結論に至りました。
その理由は以下の通り。
- wondfoを使った時期が高温期8日目と早すぎる時期だったため、尿中にLHやFSHが高く出ていた可能性が強いため
ですね。
これはあくまでも想像でしかないのですが、明らかに検査時期が早すぎたと思います。
これが高温期10日目や11日目に検査をして起こった薄陽性なら、一瞬着床して科学的流産をしてしまった可能性もあるでしょう。
でも、今回は明らかに早すぎましたよね。反省です。
こうした現象が起こるのは海外の早期妊娠検査薬だけだといわれています
ちなみに、こうした誤検知や偽陽性反応は、日本の妊娠検査薬では起こらないといわれています。
もしも、偽陽性かなと思われたときは、即時に日本の妊娠検査薬を使ってダブルチェックをするとわかりやすいかもしれません。
ドラッグストアで手軽に購入できる検査薬には早期妊娠検査薬はないので(ファストは別ですが)、クリアブルーやドゥーテストなど比較的低感知(少ないhCG出も反応しやすい)かなと思います。
まとめ
フライングをしたくなる気持ちは皆さん同じだと思いますが、やはり検査時期はある程度見極めたほうがよいかと思います。
コウノトリ検査薬の根本店長の「検査手順が正しければ、蒸発線が出ません。妊娠検査薬はHCGホルモンを検知し妊娠を判定する仕組みです。HCGホルモンは普段から分泌されません。そのため、線が薄くても陽性反応と判断されます。」との言葉通り
- 正しい時期に
- 正しい順序で
- 正しく検査をする
を守っていれば、こうした偽陽性に惑わされることもないのかな?とも思います。
フライングが癖になっている方はたくさんいらっしゃるかと思います。フライングをされる以上、ある程度の覚悟をもってされているかとは思います。
もし、あれ?とおもうような反応があったときは、徹底的に調べて分析することをおすすめします^^
このサイトでは、そうした疑問に思われる方が、少しでもすっきりできるような情報を提供していけたらいいなと思いっています。